国による価値観の違い

今回も写真つき!!しかし文章が長いので写真だけ見たい人は下まで行ってみてね。↓


本日のクラスでは国による価値観の違いが非常に現れていて非常に面白かった。
テキストにあるいくつかのwebサイトに載っている相談事にそれぞれアドバイスを考え、その後グループに分かれて一つのアドバイスを作り発表するものだった。
一つ目のトピックは「自分の夫と自分の親友が大喧嘩をして彼らはもう友人には戻れない、私はどうしたらよいか…」というもの。概要は20年以上の親友と夫が政治について大議論をして、彼女が借りていたお金を返してきたのだが、夫がもっと貸していたはずだ、弁護士の所へ行けと言っている…どうしたらいいのかというもの。初めにそれぞれ内容を読まずにタイトルだけを読んで内容を考える時間があった。私のパートナーはトルコ人のSarhat。なぜ彼らが大議論になったのかという所で、彼は「多分、政治か宗教のことだろうね」とさらりと言った。私はそこで「日本の場合は政治や宗教で大議論になることは非常に少ないと思う。何故なら宗教を持っていない人が多いことと、政治のことはタブー視されている風潮があるから。少しずつ変わってきていると思うけれどね。」と話していると先生のLauraがやってきて、「そうね〜日本人はそうだよね。でもnekosiroを除いてね!!」と言われた。彼女は2年くらい日本に住んでいたことがある。私より若いのだが、たまたま昨日、日本とオーストラリアの政治について一緒に話していたばかりだったのだ。その後、全体で意見を発表し合ったのだが、ほとんどの人が政治か宗教で議論になっていたんだろうと言った。


その後、グループに分かれて議論したのだが、私のグループはベトナム人のMai、日本人のEijiとタイ人のBarty、私。私たちこそ大議論だった。他のグループは色々議論しながらも次々と大きな紙に書き出していっているのだが、私たちは意見がまとまらない。Lauraが来て「もう他のグループは3つ目のトピックに行ってるよ!早く早く!そんなに真剣にならなくていいから」と言って笑いながら去っていった。私たちの議論の内容はというと日本人同士の議論だったのだ。全員が彼女は友人関係を続けるべきだと言う点とお金より友人関係の方が大事だと言う点に置いて一致した。しかし、何故友人関係を続けるかという点に置いて議論になった。事の発端は私。私が「彼女は夫からindependence=自立するべきだ。彼女は一人の人間として友人関係を続ける事が出来ると思う」と発言した。Eijiがindependenceを辞書で引いてから猛反発しだした。「それはとても良くない方法だ」と色々言うから???と思っている所に、またLaura登場。彼の意見を聞くと彼は自立すると言う意味を離婚することと勘違いしていたことが判明。しかし、私が夫婦間に置いてお互いが自立することが大事だと思うと言うと彼は納得しない。Lauraが「nekosiroはそうね!日本の女性は多くが自立していないけれど。nekosiroを除いてね!」と言って去っていった。「多くの女性が」というのは現在そうではないと思うが、この「nekosiroを除いて」がよく使われる。日本を語る時に「except nekosiro!」と毎回言われ、「nekosiroは本当に日本人なのか?!」と先生や行くラスメートから言われる。(顔の問題じゃなくてね!笑)その後も議論は続きEijiの意見は強く、お金の問題になった時に皆と意見が分かれた。そこで彼が言った言葉に驚き。「このお金は夫のお金だから…」「え?彼女は働いていないって事?」とすかさず私。まぁ、このトピックでは時間がないので中途半端な意見でスルーした。


次のトピックは「なぜ私のボーイフレンドは自分を彼の家族に紹介してくれないのか…」と言う問題だった。概要は彼の家族はとても強い文化と宗教を持っていて、それが彼女とは異なるとのこと。そこで、彼は紹介できずにいるのだが、私たちはお互いにとても愛し合っているというものだった。Eijiの第一声。「彼はバカだよ。彼女もね。だって紹介できないと言っているのに自分たちは愛し合っていると思いこんでいるんだもの。」という。Maiは「まずは彼に紹介して欲しいと聞くべきだと思う」と。Bartyは「もっと二人でよく話し合うべきだと思う」と。私は「私も二人はよく話し合うべきだと思う。でも私はこの話は世界の中ではよくあるシリアスな問題だと思う。私は宗教を持っていないけれど、宗教や強い文化をを持っている人たちにとって、他文化や他宗教の人と恋愛をし結婚すると言うことは非常に難しい問題だという事を知っている。」と話した。私たちのグループにトルコやアラブ、サウスアメリカのクラスメートがいなかったことが残念だ。彼らはリアルに語ることが出来る。(その後全体で何人かが詳しく語ってくれた)


3つ目のトピックは「母親から離れてもいいか?」概要は母親が幾つかの持病を持っる。そんなに深刻ではないのだが、自分の夫にとてもよいアメリカでの仕事のオファーがきたが、母に一緒にアメリカに行こうと話すと彼女はとても歳をとっているので動きたくないと言う。私は子どもたちと一緒に夫と共にアメリカに行くべきかどうか…という相談。
ここでは意見がまっぷたつに分かれた。Bartyと私は母親と一緒に残るべき。MaiとEijiは夫と一緒に行くべき。Eijiが私にとても驚いていて理由を問うので「何故なら、母親は病気を抱えているし、母親は私を育ててくれた大事な人だし、今度は母親の面倒を自分が見るのは当然のことだと思う。また母親と過ごせる時間は限られているけれど、夫と過ごせる時間はこれからもっと持つことが出来るし、彼女はアメリカを訪れることもできるし、彼も家に帰ってくることはできる。」と答えた。ただし、日本で日常的に行われている単身赴任には反対だが。会社に対してね。EijiとMaiは夫と妻が離れることが信じられないと言う。まぁ、現在私がそうなんだけどね…彼らはすっかりそのことを忘れていた(笑)
この問題も解決せずに終わったのだが、その後各グループの意見を聞いていると全てのグループが母親と一緒にいるべきだというものだった。ラテンの国ではマンマ=母親の存在は偉大だ。そして韓国人のクラスメートも口を揃えて母親が大事だという。クラスが終わってから仲の良いRanに詳しく聞いてみると「母親は世界に一人しかいないし、母親は病気を抱えている。一緒にいるのが当然だ。もし母親をおいてアメリカに行き、母親が亡くなった時にとても後悔するだろう。まぁ、夫は変えることもできるけど母親は世界に一人だけだしね!」とブラックなジョークを付け加えて話してくれた。韓国でもとても親を大事にするようだ。単純に考えると夫をとるか母親をとるかという問題なのだが、世界のクラスメートの話を聞いていて私は何だかとても嬉しかった。親を大事にする文化が日常的にというか、自然のこととして彼らの中に流れているのだなぁと感じたからだ。はて、日本はどうなのだろうか…と考える。親を殺す事件が昨今絶えない日本。日本はいったいどうなっているのだろうか。どこからこの問題が発生しているのだろうか。ただ単に一つの家族の問題ではなく日本社会の抱える大きな問題だと思う。


ここまで書いてくると、なんだか各国間の価値観の違いと言うよりは本日は日本人のEijiとの価値観の違いが一番大きかったように思う。私は授業が終わってから思わずEijiに「何歳だっけ?」と聞いた。英語でね。22歳だった。若いのに随分保守的だなぁとも思ったし(まぁ人によると思うけれど)、若いから様々な文化の違いを知らなくても当然かなぁと思ったりもしたけれど、きっと彼にとっても私の意見は信じられない!というものだったろう。だが本日のクラスで様々な国の考え方を知れたことは彼にとっても私にとっても、非常に有意義なものだったことは間違いない。価値観の違う人たちと話すことは本当に面白い。そして世界からやってきているクラスメートたちは意見の違いを恐れず、そして自分の意見が絶対的に正しいと確信して話しまくる。時として大議論になるが、それがまた面白い。これからも様々な価値観に出会うことができるだろう。楽しみだ。、


さて、クラスでの写真がこれまたたまたまクラスメートから送られてきたのを発見。本文とは全く関係なし。

クラスで「セクシーガイ!」とことある事に言われているKardia from トルコ と一緒bに。

以前のクラス。1ヶ月ほど前かな。中央にいる中国人のクラスメートが最後の日でみんなでパチリ。今のクラスのメンバーとは異なる。何故か私は真ん中に顔だけぴょこっと出している。