手紙

今日、家に帰ると部屋のドアの隙間に一通の手紙が挟まっていた。
私の大好きな「はらぺこ青虫」の封筒だ。
誰からだろう…


EMAILでのやりとりがほとんどの今日、手紙が来るというのは、まことに嬉しい。
名前を見ると以前の職場の後輩からだった。
一緒に仕事をしたことはなかったのだが、彼女が私と同じポストに就いたと聞き、数ヶ月前にカードを送ったのだった。私なりの考えや、心から応援していることなどを記した。あまり交流もないのにいきなりカードが来て重たく感じたかしら?などと心配していたが、元同僚から彼女が手紙が来たことを喜んでいたと聞いて安心していた。
彼女の手紙はとても心がこもっていて、彼女の考えや苦労などが手に取るようにわかった。彼女の情熱や目的意識に私自身もものすごく励まされた。


2ヶ月ほど前にも以前の職場の後輩から手紙が来た。それも同様、彼が責任のあるポストに就いたことを知り、カードを送ったのだった。彼なりの仕事に対する考えや情熱、苦労などこもごも書き記されていて、とても嬉しかった。


二人とも私が送ったカードをとても喜んでくれていた。
その事が私はとても嬉しかった。
私にとって彼らは共に仕事をしたことはないけれど、自分の跡を継いでというか、自分がしてきた仕事を受け継いでくれた人々であり、とても大事な存在なのだ。
だから、心から応援したいのだ。


最近、私は忙しくて手紙という物を書いていない。
手紙を書きたい人や、書かなくてはいけないものも沢山ある。
私は手紙を書くのがとても好きだ。
こちらでもオーストラリア人の友人たちに何度か手紙を書き、とても喜ばれた。
手紙はその人の書いた文字にその人の気持ちがそっくり乗り移ると思う。
後輩からの手紙がとても嬉しかったから、私も手紙を書くとしよう。
自分の思いや、相手にタイする愛情を文字にし、手紙に託す作業が私は好きだ。
手紙という文化が廃れることなく受け継がれていくといいなぁと思う。
もちろん私は手紙の継承者の一人だ。
手紙に自分の気持ちを載せて海を越え日本に届けたい。