Australian Day(完成版)

本日1月26日はオーストラリアの建国記念日でAustraliam Dayでお休み。担任のMattが「金曜日の歌の担当は誰にする?」と先週言った途端、韓国人のクラスメートたちが一斉に「金曜日はAustralian Dayだから休みだよ」と言い出した。先生のMattは「本当?」とビックリしていた。みんなが「Don't be shy!」(恥ずかしがらないで!)と先生に言っていて面白かった。いつもは授業中にみんなが答えられないと先生が「Don't be sye!」と言うのだ。Mattはすっかり休みのことを忘れていた。確かに日本人だって、建国記念日なんて覚えていないだろう。私の学校の友人はみんな日本の建国記念日を知らなかった。でも私は「大丈夫、別にその日に日本が建国された訳じゃないから!」と言っておいた。ちなみに2月11日の建国記念日は夫の誕生日なのだ。


本日は様々な所で催し物があると言うことで、日本人とトルコ人と韓国人の友人とcityの中心にあるフェデレーションスクエアに午後から行った。日差しが強いだけで何もない…いつもやっているショウと全豪オープンテニスの中継だけだった。ショウはコメディアンが街ゆく人を「ブルーのシャツを着ているあの男性はきっと今からデートに行くんだろう。」「自転車に乗っている彼はきっと急いで彼女に会いに行く所だ」などと勝手に想像してマイクで想像して話していく。時に、それに気付いた歩行者がショウの真ん中に躍り出てくることもある。今回はほとんど誰も参加しなかったが、暑い日差しの中沢山の人が地べたに座って彼のトーキングを楽しんでいた。ウエスタンのハットを被っているのがコメディアンだ。

私たちも少しそれを楽しみ、その後st.Kildaのビーチに行くことにした。街中はオーストラリアの国旗の旗を身体に巻き付けた人で一杯だった。誰もが建国記念日を祝っている雰囲気だ。日本とは大違い。st.Kildaではパラセーリングをしている人が沢山いた。何度か行ったことがあるCLUBは大にぎわいだった。私たちがビーチに着いた時、一人の男性が手を挙げ「hello!」と言った。「んっ?」と思いきや、何と昨日バーのダンスフロアでみんなで一緒に踊ったペルー人だった。何という偶然だろうか。お互いにビックリしながら一緒にビーチを歩き、パラセーリンガーの沢山いる所に腰を落ち着け色々話した。昨日cityで会って今日海で会うなんて本当に偶然だ。彼はペルー出身で2年間オーストラリアで勉強していいる。ペルーについて色々話して面白かった。
逆光の中写真をみんなで撮った。

もちろんみんなの顔は真っ暗。そこで砂浜に降りてパチリ。
 

イタリアンレストランで夕食を取りcityのフェデレーションスクエアへ戻ることに。なぜなら9時から花火があるから。ペルー人の女の子も加わりワイワイとcityにトラム(路面電車)で向かう。昼間は猛烈に暑かったのに夕方になるともの凄く寒い。私は薄着だったので寒かった。日本人の友人も寒いと言いつつ「アイスクリームが食べたい!」とファーストフードの列に並ぶ。大きなソフトクリームが40¢(約40円)なのだ。街中は国旗をアレンジして様々な形で建国記念日を祝っている人で溢れていた。友人が長蛇の列に並んでいる間、私はお祝い気分の人たちの写真を撮っていった。

 
 
 

隣の列に並んでいた女の子が顔にオーストラリア国旗の小さなシールを貼っていた。今日はそんな人を沢山見かけたが、私たちも周りの喧噪で興奮してきて、「あのシール私たちも顔に貼りたいよね!!」という話になった。「でもどこで売っているんだろう…」という友人。すかさず隣の列に行って「ちょっといい?そのシールとっても可愛いんだけど、どこで買ったの?」と聞く私。オーストラリアで度胸だけがドンドン大きくなっていく気がする(笑)するとこの通りのおみやげ屋さんだという。アイスを買い終えた私たちは一目散におみやげ屋さんに。「シールタトゥー」というので3ドルで売っていた。即購入。
         

トイレに行って水をつけて貼ろうと話しながらフェデレーションスクエアへと歩いているとドーンッと花火が打ち上げられた。教会越しに花火を見るのは何だかとても素敵な気分だった。正面の皮から普通の花火が沢山揚げられて、両サイドの高層ビルの上kラから古野ボールの様な火の玉が次々と発射され、まるでビルからポンポンと飛び出ているようで可愛かった。残念ながら5年前に買った私のデジカメでは綺麗な写真は撮れず…
 

目の前ではバンドが演奏し、スクリーンには様々な映像が映し出される。

      

花火とバンド演奏が終わったのが10時くらい。人々はぞろぞろと帰り始める。ライブステージもそうそうに片付け体制にはいる。早い時間に真面目に終わるのがなんだか面白いなぁと思った。せっかくシールタトゥーを買ったのに花火が始まり、騒ぎに乗り遅れた私たちだったが、「もう帰るだけだけど、やっぱり気分盛り上げるために貼っておく?」とトイレへ。

なんだか、色白の友人と真っ黒な私。「なんだかコメディアンのオセロみたいな写真だね…爆」とゲラゲラ笑っていた。


その後、フリンダースストリートステーションの真ん前のビルのマンションに住んでいる韓国人の友人の所へ行った。そこはもう、コリアンワールド。韓国語が飛び交い、料理も韓国料理。そして韓国のゲームをみんなでして大盛り上がり。

 

みんなかなり飲んでいて相当酔っぱらっていた。日本人の私たちが一番年上。みんな22歳から25歳までだ。ものすごく楽しい時間だったのに、とても残念なことがあった。
それは、一人の初めてみる男の子が自己紹介しようとしたら、数人の男の子たちが「おまえは韓国人じゃなくて中国人だろ〜」「シェイシェイ」などと言い出した。彼らが言うには彼の顔は韓国人顔ではなく中国人顔なのだそうだ。どこが違うのか全く分からなかったが。最初は面白くからかっているだけで、私も中国語のマネをしたりして盛り上がっていた。しかしその内、「ファッキン・チャイニーズ!!」などと中国人を罵倒し始めた。あまりに度が過ぎたので、これはふさげてるだけじゃなくて本当に中国人を嫌いなんだなと思い聞いてみた。「私は中国人のことを嫌いではないけれど、あなた達は何で中国人が嫌いなの?」すると「中国人はうるさいから!!」と即座に返ってきた。私からしてみれば、今の状態の方がよっぽどクレージーでうるさいし、韓国人の人たちも街中や学校では負けずに結構うるさいと思う。それは日本人もおなじだろう。彼らの中にありありと中国人差別の雰囲気が感じられ、とてもショックだった。仲の良い友人たちで信頼していただけにショックは大きい。しかし、韓国と中国の歴史の問題、思想の問題、北朝鮮の問題、教育の問題など様々な要因が彼らの思考を作り出しているのかも知れない。単純な差別では無いのかも知れないとも思った。しかしクラスにも中国人の子はいる。どんな状況の中で育ったとしても同じ人間として他者を認める思考がなければ、共存していけないと思う。ましてや海外で生活しているのだから、もっと広い心を持って欲しいと願うnekosiroであった。今度同じ様な場面に出くわしたら「おいおい、差別はよそ〜ぜぃ!」と言おうっと。そしてシリアスな時にどうしてそう思うのかをきちんと聞いて話をしてみたい。そして差別をなくすにはどうしたらいいか共に考えたい。

せっかくのお祭り気分も、トーンダウンして帰路についた。
まぁ、オーストラリアの建国記念日が何に基づいて決められているのか分からないが、もし、キャプテンクックがこの島を見つけた日ならば、アボリジニの人々にとっては支配が始まった日な訳であって、複雑な問題だが。


なんだか、長々と書いたが、これにておしまい。おやすみなさい。