全豪オープン観戦!!

全豪オープン」と名前だけは聞いたことがあったが、まさか自分がそこに行くことになるとは思ってもみなかった。「全豪」の豪が「オーストラリア」だということにすら気付いていていなかった。こちらでの呼び名はもちろん「Australian Open」。世界4大テニス大会の一つだ。他の3大会はウインブルドン、USオープン、フランチオープンだ。←今日知った。私はとにかくスポーツ観戦に興味がない。夫はほとんどどのスポーツも好きで良くテレビで観ている。テニスを観ていたこともあった。私にはテニスを観戦してどこが面白いのかさっぱり分からなかった。しかし何故そんな私が今回、全豪オープンに行くことになったかと言うと、学校のアクティビティーで毎週末様々な企画があるのだが、今週の土曜日、本日が全豪オープンテニスを観に行こう!という企画だったのだ。初めはもちろん興味もなかったのだが、「せっかく現地にいるのだし、なんでも経験しとこうかな〜」という軽い気持ちで申し込んだ。$29という値段もお手頃だったし。何しろ開場が学校から目と鼻の先なのだ。こりゃあ行かない手はない。


テニスに全く興味のない私だったが、行くとなれば、きちんとルールを調べて行った方が面白いに決まっていると言うことでネットで検索することにした。夫に全豪オープンに行くことを話すと「すごい!ルール調べた方がいいよ。」とな。やはりすごいのだなぁと改めて思う。金曜日のランチタイムに何気なくテニスのルールを今日調べるんだと話すと友人の一人が「私テニス10年やってたよ。」と簡単なルールを教えてくれた。テニスの点数の数え方は何故「0→15→30→40」なのだろうか…意味がわからないが、そんなことは気にせずルールを教えてもらい大満足。マリエちゃんありがとう!!


本日は朝から雨。しかしこれがいいのだ。雨なので屋根が閉まるドームがあるのだ。日中炎天下で観たブラジル人のキャロルは更に真っ黒になっていた。ただ、日差しの中でテニスを観戦するというのもなんだかちょっと気分が盛り上がっていい気もするが、ここ最近41度など猛暑を記録しており、その日のコートの気温はなんと61度…シャラポアが暑さで倒れたらしい。←しかし本日勝っていたが。雨のため他のコートの試合は時間が延期されている。従って全ての人が屋根のあるボーダホンスタジアム(あの携帯電話のボーダホンである)に集中する。雨の中長蛇の列… 並びながら昨日学校で友達になったトルコ人と話していたのだが、少し後ろに並んでいたマリエちゃんを発見し、「マリエちゃんの隣の席リザーブしていい?!」「い〜よ〜!」と彼女の隣の席を予約した。そこに居合わせた日本人の友人たちは「え?何?席の予約とかやっぱりあるの?」とざわざわしだした。私とマリエちゃんは笑って「違う違う、マリエちゃんの解説付きの席を予約したって事」と言うとみんな笑っていた。なんともnekosiroらしい発想であった。

そして15分ほど待ち中へ…
これがチケット。

ドームの中にはいると、その雰囲気に圧倒された。思わず「うわ〜すごい!!」とバリバリ日本語で歓声をあげた。その大きさとセンターにあるコートの存在感の大きさ、人々の熱気…

アドレナリンがグングン出てくる。しかし前の方の席は全て満席。前の方どころか全て満席。後ろの方、最上階?4段目のブロックしか席は空いていない。席に落ち着き、コートを見下ろすと人間の大きさはかなり小さい…まぁ、仕方ないか。開始時刻の11時になっても人が次々と入ってきて開始されない。11時10分頃解説者が本日の試合の予定をアナウンスし、1ゲーム目の選手を紹介すると右手奥から二人の選手が続いて出てきた。第1試合は男子シングルDavid Nalbandian(アルゼンチン) VS Sebastion Grosjean(フランス)だ。Davidは世界ランキング8位。Sebastionは28位。この時点で私の応援する選手は決まっている。夫ならすぐに分かるだろう。もちろん、Sebastion。私は弱い方や物語を持っているものに肩入れする。肩入れどころではなく、感情移入しすぎて負けて泣いている選手を観て自分も泣いてしまうこともしばしば。5分ほどのウォーミングアップを終えた後試合が始まった。試合が始まると移動している人たちはストップし、その場に座らされる。動いている物があると選手が気が散ってしまうからだそうだ。試合前のアナウンスで携帯の音を切ることと、カメラのフラッシュを焚かないようにと言っていた。それも同様の理由から。

白いユニホームがSebastion。マリエちゃんの隣に陣取って大正解。だって、この白いラインの意味が分からないのだもの。昨日はそこまで教えてもらっていなかった。このいくつもあるラインは一体何の意味があるのか…私の初歩的かつ素朴な疑問にいちいち丁寧にマリエちゃんがレクチャーしてくれる。私の隣に座ったユウコも全くルールを知らなかったので、二人であれこれ質問しながら観戦。マリエちゃんがレクチャー好きで良かった!聞いていないことまで細かく説明してくれる。おかげで私は結構テニスのルールに詳しくなった。男子の試合は基本的に3セット先取した方が勝ち。しかしその1セットの中に更にゲーム数があり、ゲーム数の中にポイントがある。なんとも奥深く複雑なルールなのだ。何が言いたいかというと3セット先取するまでに相当の時間がかかると言うことだ。マリエちゃん曰く「長い時は2〜3時間はかかるよ〜」ひょえ〜そんなの耐えられるかしら…と思っていたが、ハッと気付くとすでに1時間経過。隣のユウコと「あっという間だね!」とビックリ。ゲームはかなり面白い。そして会場全体の雰囲気も楽しい。基本的にゲーム最中はシーンとしているが、1分ほどの休憩時などには応援歌を歌う人々や「COMEN!○○〜!」と名前を呼ぶ人々、そしてポイントが決まるたびに拍手や歓声が響く。「オ〜ウ ハウガッ!!」(意味はわからず…)と女の子数人が最初に言っていてとても可愛かった。意外とシーンとしている時が多いので目立つのだ。私たちも叫びこそしなかったが、sebastionの得点が決まる度にやんややんや大騒ぎ。私がsebastionを応援することにしたため、自然と周りのみんなもsebas(途中から勝手にこう呼んでいた)を応援する羽目に(笑)


さてここから試合の面白さを書いていこうと思っていたのだが、時計を見れば既に夜中の3時…つづきはまた今度。
日本でも中継していると思うので、ご覧あれ。


Good Night!!