敬老会

明日は敬老の日。それを受け、我が町会では本日「敬老会」を行った。
300人以上対象者がいるのだが、参加者は115人。それでも、かなりの人数だ。
私はお手伝い担当の班だったので、朝9時からエプロンを持って会場に。会場は近所の公民館の講堂。眠い目を擦りながら会場に着くと、既に理事の人たちが準備に取りかかっている。慌てて準備に参加する。
しかし、この所私は肩こりと左首がいたいせいで、頭痛が激しい。理由は英語の勉強のやりすぎ…と言いたいところだが(笑)、勉強する机が体の高さと合っていないのと、胡座をかいているのが原因と見られる。整骨院に毎日通うほどだ。今日も肩こりと頭痛で朝早くから目が覚めてうつらうつらしていた。準備に行ってからも頭がガンガンしていた。
準備はかなり大変で、頭が痛いなどと言っていられない状況だった。単純作業なのだが、お弁当やお菓子、飲み物などの数を数えて揃えていく。頭が回らず単純な計算ができなくて四苦八苦した。最年少と言うことで「若い人にお願いして…」となる。若い頭を一生懸命に起こして、計算しながら数を数えていく。「敬老会」と言っても、町会の理事やお手伝いの方の中の半数が敬老会の対象者だ。なので、重いものなどは率先して持つ。テキパキと動いていく中で、やっと頭と体が起きてくる。他の班長さん達と汗を拭き拭き準備する。「こんなに暑くなると思わなかった」とみんな口を揃える。


開始時間を過ぎても、私の班のあるご夫婦が見えなかった。出欠をポストに入れてもらったときには手紙がついていて、「年老いた夫にも楽しんでもらおうと思いまして出席致します。よろしくお願いします」と書かれていたのだ。招待状を届けたときにも娘さんが対応したが、ご夫婦が楽しみにしている様子が伺われた。なので、時間を過ぎても姿が見えないので、私は心配になった。もしや、具合が悪いのではないか?会場が分からないのではないか?受付の人に聞くと、電話をしてみて欲しいと言われる。慌てて携帯電話を取りに行く。すると、受付にご夫婦の姿が。とても安堵した。席までご夫婦を案内する。楽しんでもらえるといいなあと思う。


会が始まってからも準備は大忙しだった。挨拶や写真撮影などが終わり、会場を覗いてみると、後ろや横ににはけた机や椅子を参加者達が一生懸命直そうとしているではないか。慌てて理事の人たちと直しにかかる。中には元気のいいお婆ちゃんもいて、一緒に机を動かしてくれた。さて、お弁当やお茶、お菓子の入った袋を1人ずつに配る。その時、「あ〜おしぼり配ってないんじゃないの?」と責任者の人が叫ぶ。おしぼりの袋を発見した私は急いで配りに行く。急いでいたので、各机に人数分だけ置こうかとも思ったが、それではあまりに味気ないではないかと思い、急ぎながらも1人ずつに声をかけながら配る。配りながら、こんなに沢山のお年寄りに囲まれたのは始めてだなぁと思う。中には本当に70歳以上なの?(敬老会の対象は70歳以上)というような若く見える人も多かった。何を隠そう、私はお年寄り好きなのだ。そして、私の祖父母は既に全員他界している。なので、私は敬老をお祝いできることが嬉しくて仕方ないのだ。


皆さん、明日は敬老の日敬老の日だけお年寄りを大事にすればいいってもんじゃないけれど、でも、自分の祖父母や周りのお年寄りへ思いを寄せるいい機会になればいいなぁと思う。


今、医療費の改悪や介護保険の負担などでお年寄りが本当に生き辛くなっている。また、街はお年寄りが使いやすいようにはできていない。我が家の最寄り駅にもエレベーターやエスカレーターはない。上り下りに苦労しているお年寄りが沢山いる。
お年寄りが住みやすい社会というのは、私たちも住みやすい社会だと思う。
誰もが歳をとる。誰1人として歳をとらない人はいない。だから、社会は歳をとった時に安心して生活できる基盤を作るべきだと思う。
お年寄りが笑顔で暮らせる社会を作りたい。


つづく…