結婚式

九州の従姉妹の結婚式に参加してきた。今回は私のブーケが空を飛んだ。


従姉妹には可愛い娘が二人いて、私は3人が大好きだ。
だから、結婚したい人がいると聞いたときは本当に嬉しかった。
相手と彼女と3人で夜遅くまで語り合ったりもした。
4人が幸せになる日を本当に待ちわびてきた。だから、この結婚式は感動がひとしおだった。


入場から涙が出てしまった。
まず始めに彼が一人で階段を降りてきて、その後に、娘二人が彼女と腕を組んで降りてきた。「4人で入場したい」という二人の強い希望だったそうだ。


目に線を入れてしまって、可愛さ、綺麗さが損なわれてしまったがしょうがない。


その後、人前式が行われ、立会人には娘二人がなり、緊張した面持ちでゆっくりと名前を書き、新しくお父さんになった彼に度々耳打ちされながら「この、二人の」「結婚を」「承認される方は」「拍手をお願いします」と6年生になる娘が言い、会場は拍手に包まれた。その時4年生になる下の娘が4人のサインの入った誓約書を高々と掲げた。その顔は誇らしげな物だった。4人がこうして家族になるまでに様々な葛藤や苦難があり、容易な道ではなかった。しかし4人で力を合わせて4年という歳月を費やし築いてきた関係性はこうして実を結んだ。本当におめでとう!これから4人で幸せになってね。嬉しくて涙が止まらなかった。


ブーケは「ロイヤルブルーのカクテルドレスに合う、真っ赤な丸い小ぶりの物を作って欲しい」とのご注文。お色直し用のものだ。ドレスの写真が欲しかったのだが、入手できず、ネットでロイヤルブルーのドレスを探し、写メールで撮って「こんな色?」などと相談しながら花選びをした。遠い九州と東京でのやりとりで、ドレスを実際に見るまでは正直言って、自分の作ったブーケがドレスに似合うのか心配だったが、見事に彼女はドレスを着こなし、ブーケを自分の物にしたという感じだった。心底ホッとした。そして嬉しかった。



今回はこんなブーケ。部屋で撮った写真は暗くなってしまった。もう少し全体が明るい赤色だ。


2種類のバラと茶がかった赤のガーベラを組み合わせた。暗くなっているところがガーベラ。これを厳重に包装して、彼女のヘアに着ける花やブートニアなども一つずつ花が傷つかないように綿にくるみ箱に入れ紙袋に入れていく。

美男美女の二人なので素顔をお見せしたいところだが…青いドレスと真っ赤なブーケが彼女をより一層美しく見せていた。
幸せに包まれた彼女は本当に本当に幸せそうだった。

ブーケもとても気に入ってくれて私も嬉しかった。


新しいお父さんを待ちわびていた二人にも「おめでとう」と自分で作った花束を渡す。二人ともとても喜んでくれた。「R君がお父さんになって良かったね!」と言うと二人とも嬉しそうに「うん」とうなずく。二人にとっても今日この日をどんなに待ちわびていたことか。

今は彼と娘二人が「男の子が欲しい!」と言い始めているらしい。そして、妹の方はお母さんのお腹をなでながら「男の子いつ出てくるん?」と聞くそうだ。「いや、まだいないけぇ」と笑う彼女。本当に幸せそうだ。私もとても満ち足りた気分になった。二人の間に産まれてくる子どもも、この家庭で幸せに育つだろう。


自分たちの気持ちを大事に暖め、育てる努力をすることが愛を実らせるのだなぁと改めて感じた。