お花を生けた

ある学習会でお花を生けて欲しいと頼まれた。花瓶に生ける感じで良いんだけど…と言われたが、フラワーアレンジメントの方が同じ値段でも華やかに見えるよと話し、5000円で生けることになった。

まずは、受付に小さなブーケを。


メインのお花を30分くらいかけて急いで生ける。何しろ会場が開いてから開演時間まで時間がない。後になって、こうやって生けたものを見てみると、バラの花が正面を向きすぎていて、趣がない。もっと花の表情を豊かに出すように生けたいものだ。ちょっと台とのバランスも悪い。反省が多い。


そして、ちょっと趣向を凝らして生けたお花と対照的に向き合うように、マイクの傍にお花を生ける。これはその場で考えついたので、実は湯飲みを借りてきてもらって生けた。


こんな所で講師が話した。

講師が話している最中に、ガタンッと音がした。私は前から2列目に座っていたのだが、なんと、花が前に倒れたのだ。全体的に前の方ばかりに生けていたので倒れるかなと思ったのだが、意外に生け終わったら安定していたので、なにも処置を施さなかったのだ。それがいけなかった。慌てて前に出て安定させようとするが、どうやら無理そうだ。休憩時間に何とかしようと席へ戻る。あ〜本当に頼んでくれた人に申し訳ない。講師の話がなかなかな頭に入ってこない。どうやって処置をして、お花を復活させるかで頭がいっぱいだった。


休憩時間がないとわかり、質疑応答の際に試行錯誤して元の位置にお花を戻すことが出来た。良かった…


学習会が終わり、お花を小さなブーケに分けていく。「お花が欲しい方は前へどうぞ」とアナウンスしてもらったのだが一人しか来なかった。結婚式などだと女性陣が多数来るものだが、そんなものかぁとちょっと淋しくなる。でも、残っていた女性陣と、最近子どもが産まれた男性に花束を作ってプレゼントした。喜んでくれて良かった。


お花があると華やかになっていいなぁ。受付でも、会場でも。でも、学習会に参加している人にとっては、あんまり関係ないのかな… お花が生けてあって綺麗だなとか思う気持ちを持つ事って大切な感情だと思うのだけれどな。でも、何人かから「凄く綺麗だね」などと声をかけられて嬉しかった。