韓国でのこと③

さて、「韓国でのこと②」で「次回のブログを好ご期待!」と書いてから随分と日にちが経ってしまった。なんだか最近バタバタしている。春だからかな。
今日はやっと、続きが書ける。お待たせ。前回を読まれていない方はこちらから→http://d.hatena.ne.jp/nekosiro/20060318


初日はみんな朝が早かったせいで疲れ切っていた。ので、すぐに寝た。
次の日、学生たちは口をそろえて宿の不満を言っていた。特にシャワーがひどかったらしい。一緒の部屋だった女子学生も「もうちょっと高くても良いので良いところに泊まりたいです〜」と言ってきた。そうか…アジアで安宿に慣らされてしまった私には充分だったのだが、みんなカルチャーショックを受けていた。
ごめんよみんな… 


がしかし、そこに泊まったおかげで貴重な体験をすることになった。
ある男子学生が韓国に到着してからずっと「俺、市場に行きたいんっすよね〜」と言っていた。その彼が、宿泊したバックパッカーズにいた日本人から、この近くに市場があって、そこで朝食を300円もあれば、美味しい物が盛りだくさん食べられるとの情報をつかんだのだ。そこに行こう!とみんなで重い荷物を抱えてだめ出しを食らった宿を後にする。


彼の道案内ですぐに市場に着く。日本で言う商店街のアーケードの道の中央に様々な料理をてんこ盛りにした店がつらなる。椅子はタダ、板を渡しだだけのようなベンチ。しかも、寒い。だけど、とにかく美味しそう!先頭を歩いていた彼が店のおばちゃんとなにやら交渉をしている。この店にしようとなり、みんな荷物を置きベンチに座る。目の前にはなにやらうまそうな物がよりどりみどり。


料理するおばちゃん。みんなフレンドリーだった。


どうやって注文するのかなと思っていたら、とにかく前の厨房(?)にいるおばちゃんが2皿ずつ色んな料理を大量に盛った皿を出してくる。何か分からないけど説明してくれている。もりもり食べた。凄く寒いから体を縮めて、でも辛いもので「辛〜」と背が伸びたり、「うま〜」と体がゆるんだり。

(左)スンデ〜豚の腸に豚の血、うるち米春雨などを詰めてゆでたもの。
(右)チョッパル〜ネギやニンニクと一緒に2〜3時間煮込んだ豚足。ゼラチン質が抱負で美容と健康にいいとのこと。確かにプルンプルンしたコラーゲンが豊富。かなりグロテスクだったけど美味しかった。

 


(左)トッポキ〜千歳飴のような形の餅を一口サイズに切ってコチュジャンで炒める。かなり辛いソースだった。私が一番韓国料理の中で美味しいと思ったものだな。
(右)キムパプ〜海苔巻き 色々なところで売られてたな。

 


(右)チャプチェ〜千切りにしたニンジン、タマネギ、ほうれん草、豚肉の細切りを春雨と一緒に炒めたもの。ピリ辛風味。
(左)スンデとチョッパルがぶつ切りにされて出てきた。

 


次から次と皿が出てくるのだが、とうてい食べきれない量だ。結局かなり残してしまった。みんなで、もったいないよね…持って帰りたい…とか言いながら市場を後にした。
市場で食べた、この食事が韓国の中で一番美味しく、また印象に残っている。
結局一人800円くらいかな。多分、ちょっと高めに取られた気がするが、気さくなおばちゃんと、美味しい料理だったので、損した思いはない。
みんな大満足で市場を後にした。
安宿に泊まったおかげで、素敵な市場に出会えた。
終わりよければすべてよし。


次回は、慰安婦の方たちが住む「ナヌムの家」に行ったことを書きます。
かなり、衝撃的な経験をしました。日本人として自分がどう生きていくか考えさせられました。次回もお楽しみに。