父が好きだったもの。


 今日は母が、鯛の頭を買ってきた。
                   醤油と酒と砂糖で煮付ける。(母が)
                   「鯛の頭の煮付けはお父さんが好きだったんだ
                   よ」と母が言う。
                   「美味しいねぇ」と言いながら二人でつつく。
  猫の白ちゃんも魚の煮付けは大好き。
                   (母情報)
                   さっそくむしってあげる。とても美味しそうに
                   むしゃむしゃ食べる白ちゃん。
                   目玉がかなりグロテスク。でも、小さい頃、父に
                   「目玉が一番栄養があるんだよ。」と言われて
                   食べていたなぁと思い出だす。母が「あんた小
                   さい頃、つるりっとよく目玉を食べていたよ」
                   と言う。気持ち悪いが、口に入れると、本当に
                   つるりっと目玉の周りの肉が取れる。プルリン
                   としている。うっ…うまい!味に懐かしさはな
                   かったが、父と家族と鯛の頭の目玉をつるりと
                   食べたのは良く覚えている。
                   懐かしくて、美味しい思い出だ。