お裾分け文化

nekosiro2005-08-11


私は「おっそわけ」という響きが好きなのだが、友人に「お裾分け」だと指摘されてしまったので今回は正しいほうを使おう。
長野の小さな部落の中に我が家はある。今日はいろんな形の茄子が届いた。私が来る前にはとうもろこしやいんげんなどが沢山届いたという。母は有り難く頂きながらも、「茄子くれた何さんの家知らないのよね〜」なんて呑気に言っていた。とうもろこしはお隣から。甘くて美味しい。私はお裾分け文化って素敵だなぁなんて思っていたら母が「みんな作ったものを捨てちゃうらしくてさぁ、それだったらってうちがいいのだけ貰ったんだけどねぇ」と言う。形が不揃いだったり、少し傷が付いているだけで出荷できなくなる。味は長野の寒暖差の中で育てられ抜群なのに。農家の人だって自分が丹精こめて作った野菜を捨てに行かなきゃならないなんて辛いだろうなと想像する。
格通りの野菜ではなくいろんな野菜が店頭に並ぶといいなぁ。「もったいない」ワンガリー・マータイさんの言葉が思い出される。

http://d.hatena.ne.jp/nekosiro/20050322