父のこと

父が死んだことが未だに信じられない私がいる。
しかし、死んでしまったことを悲しんでいるということは、死んでしまったということを認識しているということだ。でも、信じられないのだ。矛盾している。
一人きりになったとき、よく父のことを思い出す。今日も道を歩いていて、父が余命1〜2ヶ月といわれた日を思い出して泣いてしまった。
父のことを前向きに考えられるのはまだまだ少ない時間だ。
これから多くなっていくのだろうか。わからない。
もうすぐ、父が死んでから1年が経つ。早いものだ。1年経ったら「心の中に生きている」と思えるようになると誰かが言っていた。私の場合はどうだろう。まだまだ、時間がかかりそうだ。