なっなんとぉ!

nekosiro2005-05-23


本日、私のヘルプに応じて、母が我が家の庭の手入れに来てくれた。ばっさばっさと切っていく。私よりかなり大胆。外観とかあまり気にせず…「ここ随分切っちゃったね。外から見ると丸坊主だね…」と言うと「いいのよ〜風通しが良くないと木はダメになるんだから!」と言って、また、ばっさばっさと切っていく。キモチイくらいに枝を落としていく。私とは性格が違うんだな〜と実感する。
「あらっ!梅の実がなってるわよ!」と母。「どこどこっ?」と興奮して見に行く。だって、我が家の庭に実がなるなんてすごいじゃない!去年引っ越してきたときは枝を切り込みすぎていて花がほとんど咲かなかったから実もならなかった。今年は梅の花が良く咲いて、私を楽しませてくれたのだ。母がハサミの先で差す方を見ると、なっなんとぉ小粒だが立派な梅のみが二つなっていた。近づいてよく見ると他にも3粒なっていた。なんだか、とても嬉しかった。愛おしかった。誇らしかった。この気持ちはなんだろう?親みたいな気持ちかしらん?

母は庭いじりが好きで(手伝おうとすると「私の楽しみを奪わないでよ」と言われた)、実家の庭に咲いた花をいくつか掘って、我が家に植えてくれた。3種類ほど植えてくれたが、どれも名前を忘れてしまった。一つは昔から我が家にある花で、地面に生い茂って黄色い花を咲かせる。思い出深い花だ。(写真)これから、どんどん広がって我が家の庭に彩りを加えてくれるだろう。

他にも今日庭に出て気付いたのは、白いバラが一輪咲いていたということ。薄ピンクと深紅のバラも競うように次々と花を開かせている。他にも月見草がオレンジや黄色の花を咲かせていた。
 
  
私も道に出て作業する母と話していると、近所で、おばあちゃんの代からお世話になっている人が通りかかった。「私の母です。今日は庭を何とかしてもらいに来てもらったんですよ〜」と少し世間話をする。彼女は「甘えられるお母さんがいるってことは、とてもいいことじゃない!」と言って帰っていった。本当にそうだなと思った。母にこんな風に甘えられるようになったのは社会人になってから、結婚してから、いや、父が亡くなり体調を崩してからかな。母の方でも私のことが心配なんだろう。母との関係は色々なことがある度に少しずつ変わっていく。それもまた面白い。人間関係って作っていこうと思えば止まるところを知らない。同じ人とでも関係はどんどん発展していく。母との関係も、これからもっと深いものにしていきたい。
母と休憩時間に話をするのも好きだ。たわいもないことから、家族の話、思い出や将来の話、いろんなことを話す。母はごろんと畳に寝転がって話す。結婚する前に、お互いこんなにリラックスして色々話したことがあったかなぁと振り返る。あった気もするし、なかった気もする。でも結婚して実家を離れて、母と離れて、やはり、話をする機会が減ったから、こういう話す機会はとても楽しいし、嬉しい。
母は17時になって「さぁおしまい!」と言ってゴミ袋五袋分の仕事を終了した。ありがたいものだ。まだやりきれなかったということで、またくると宣言する母。よろしくお願いします!感謝感謝です。
甘えられる母がいるということに今日ふと気付かされて、母に対する感謝が深まった気がする。ありがとう、お母さん。