白熱の議論

JanとCol夕方出かけ、Rocの晩御飯に付き合いながら色々話していた。
何でそんな話になったのかは忘れてしまったが、ゴースト・幽霊の話になった。盛んにRocがゴーストの話をして鳥肌が立つだの何だの言っているので、「私はゴーストは信じていないよ」と言うと「それはゴーストに会ったことないからでしょ?」とな。「おまえはあるんかいっ!!」と突っ込みたくなったが、「会ったことないけど、ゴーストそのものがいないと考えているよ」と言った。そこから議論は始まった。最初はゴーストムービーの話だったのが、宗教の話に突入。彼はブッディズム(仏教)なので、いかにして人間が死んだ後に輪廻転生(だっけ?英語だから良くわからなかったけど…)するか、良い行いをしたものと悪い行いをしたものについての話がとうとうと始まった。人間が死んでも魂は別次元のところにいるとか、川の流れを上がっていく話など色々話してくれた。とても面白かったのは、仏教の話をしているのに、「エンジェル」だの「デビル」だのが出てくることだ。英語で仏教を語るのは難しいが面白い。彼もいかにしてブッタの言ったことを説明するか四苦八苦していた。私たちは様々な言葉とボディーランゲージで会話した。


彼の話を一通り聞いた後、私は自分の意見を述べた。
私は死んだら魂は存在しなくなると思う。何故ならば、魂は脳が作り出しているものだから。人間の感情や考え行為は全て脳が司っている。だから、脳が死に体がなくなれば、魂もなくなると思う。思考(魂)が先にあるのではなく、体(脳)が先にあるのだ。だから、輪廻転生も信じていない。


ここまで話すと彼は、それじゃあ、人は何のために良いことをするのか?と聞いてきた。nekosiroの意見だと良いことをしても、悪いことをしても結局死んだら同じってことじゃないかと言う。
私はその通りだと言った。人間は次の人生が良い人生でありますようにと願いを込めて行動しながら生きているのではなくて、自分のこの人生をより豊かにするために良いことをするのだ。


議論は更に生き方や脳の話にまで続いたが、私もRocも疲れて「そろそろ終わりにするか」というムードになったので終わりにした。宗教の違いで(私の場合は無宗教だけれど)こんなにも人生観が違うものかと実感した議論だった。自分の価値観と違う人と話すと言うことは、とても刺激的だ。しかし、今回の議論は特に私の英語力の不足によりかなり疲労もともなったが…


様々な宗教が共存し、宗教を信じる自由、宗教を信じない自由が保障される世界を作りたいものだ。