結婚式②

大学時代の友人の結婚式の二次会のパーティーの幹事兼司会を頼まれた。
友人の新しい幸福に包まれたスタートに自分の力を使えることは、とても幸せなことだと思う。だから、もちろん頼まれたときは快諾した。


最初の打ち合わせは彼女の家で。二人の住む家は自由が丘にあり、場所もさることながら、部屋の中のお洒落さに度肝を抜かれた。まるで生活感がない。本人たちも「全然生活感がないでしょ〜」と言う。一つ一つのインテリアが洗練されていてデザイナーズマンションのモデルルームのようだった。しかし、その家で唯一撮った写真がこれ。


数十匹いたのだが、なんと私の友人が金魚すくいの名人だったらしい。というのは嘘で、金魚すくいですくった2匹が卵を産み、今いるのは2代目ちゃんたちらしい。金魚すくい用の金魚はすぐに死んでしまうと言うが、彼女は見事すぎるくらい孵化させた。もちろん、これは二次会のクイズのネタになった。


次の打ち合わせは当日の会場で。一次会と同じ場所で、六本木一丁目にあるla cascata。ウェディングプランナーの人を交えて打ち合わせをする。二次会と言っても、一次会には呼ばない会社関係の人を呼ぶパーティーだ。ケーキカットなどもある。


打ち合わせが終わった後、近くのAUX BACCHANALESというレストランへ。彼女はステーキを私は彼と同じ物で「牛赤身生肉のタルタルソース」という物を注文。「生だよ生!」と言っていると「でもユッケも生だよね」と冷静な彼。そうだね。

お味はとっても美味しかった。レモンやハーブ、調味料と混ぜてあり、臭みもなくあっさりしている。そして、後ろに写っている大量のフライドポテト!!一人ずつこのフライドポテトが来て仰天。彼女たちは大のジャンクフード好き。だから、物ともせずに食べていた。なのに二人はスレンダーなんだよなぁ。


3回目の打ち合わせは我が家で。和室でゆったりくつろぎながら、二人の持ってきてくれた和菓子にお茶を入れ舌鼓をうちながら話を進める。二人の生い立ちや、どちらかがトイレに立ったときに、こっそり初めて会ったときの印象や秘話を聞いたりした。
そのうち「ねぇ、ワインとビールが今我が家に沢山あるんだけど飲む?」という話しになって、最初は彼女たちも遠慮していた物の「じゃあ今日は車じゃないし、ワインで!」ということになった。パパイヤを切り、ハーブのソーセージをゆでておつまみにする。
赤ワインを楽しみながら話しに花が咲く。3人ですっかりくつろいでしまった。でもその方が、二人の人となりが分かって良かったのだ。友人の新しい面も沢山見れた。もしかしたら大学時代より沢山のことを話しているかも知れないと、ふと思った。うちの夫のCDを見て彼が「かなりかぶってるんだけど」と言いつつ熱心に見ていた。夫婦で交流できるといいねぇなどと話す。


私は当日、一次会で子どもたちが新婦の彼女に渡す花束を頼まれていた。どんなものがいいか、ブーケの本を数冊持ってきて彼女に選んで貰った。花束の雰囲気はすぐに決まったのだが、彼女の目が他のページに釘付けに。お花を使った「ウェルカムボード」だ。彼は「そんなの今から作るの無理じゃない?」と言っていたが、彼女は作りたそう。原理は簡単だよと少し説明して、悩む彼女に「とりあえず本貸すから、作れたら作ってみたら?」とすすめる。


結婚式の司会はやったこともあったので勝手は知っていたが、今回のは普通の結婚式とは少し趣向が異なる。2次会用のウェルカムボードが二人の共通の趣味の映画のポスター調になっていたのだ。しかも彼の手作り。彼はITスペシャリストとして活躍しているのだ。映画の名は「ハッピーウエディング」。なんとか、この二次会を映画仕立てにしようと色々考えた。写真は新婚旅行で訪れたNYで二人で挙げた結婚式の時のもの。素敵過ぎる!


会場に着いてみると見事に彼女が作ったウェルカムボードが置かれていた。本に載っていたのよりも彼女のセンスで素敵になったと思う。


トイレにはいるとそこにも「thank you ボード」があった。さすが彼女だと思った。アイデアが次々と出てくるなぁと。


二次会に向けて一次会ではあまりお酒を飲まないようにした。まぁ少々飲んだほうが口のすべりが良くなるだろうとワインを2〜3杯飲んだが。
一次会では彼女の両親への手紙に感動し、涙した。
彼女のお色直し中に真っ赤なハート型のエプロンを付けさせられてワインサービスをして回る彼の姿に笑った。彼女が購入したらしい。
大学の仲間で一緒に写真を撮る。一人、学校の保健室の先生をやっている友人は運動会と重なり出れず残念だった。友人の結婚って嬉しいなぁとしみじみ思う。そして、なんとしても二次会を成功させてやるぞ!と意気込む。


二次会のパーティーの最中は白い壁に二人の新婚旅行&挙式の映像を流し続けた。ここでも少し紹介したい。だって、ホントに素敵なんだもの。この写真もまた、目に線を入れたくないような素敵な写真なのだが・・・

NYのセントラルパークで挙式した二人。お姫様抱っこした時にブチリと彼女のドレスの肩紐が切れてしまったらしい。もちろんこれもクイズのネタになった。二人ともタキシードとドレスを購入したと言うこだわりよう。彼女にとても似合ったドレスだと思う。


二次会では二人にもお客さんにも話してもらえるような時間を作り、二人の人となりを存分に出せる会にしたいと思ったのだが、どうだったかな。
映画好きが高じて出会った二人。そして初の主演映画が今回の「ハッピーウェディング」。これからも二人で、仲間と一緒に数々のハッピー映画を紡ぎだして欲しいと思う。


二人の出発のお手伝いをさせてもらって本当に良かった。任せてくれた二人に感謝したい。人の人生に手を貸せると言うことは自分の人生を豊かにすることだと思う。
誰かの役に立てること、その人の人生に深く関われることは、とても幸せなことだ。私も充実感と感動をもって会をおさめられて良かった。



お幸せに!!そして夫婦で交流しましょ〜!!