本日観た映画

韓国映画でイ・ジョンヘン監督の「おばあちゃんの家」。日本での公開は岩波ホールの35周年記念作品として上映された。韓国では400万人が見たという映画。日本での評価は知らないが、とにかく良かった。

おばあちゃんの家 [DVD]

おばあちゃんの家 [DVD]

もしDVDを持っている人はDVDで観て欲しい。得点映像がこれまたいい。
話の内容は、ソウルから、ど田舎のおばあちゃんの家に孫がやってきて、一緒に暮らす話し。孫はおばあちゃんや田舎を受け入れようとしない。持ってきたおもちゃで遊んでいる。おばあちゃんを拒否し続けるのだが、少しずつ二人の距離が縮まっていく。それまではハッキリ言って「このくそボウズ!!」と観ていて腹が立つくらいだ。だって、おばあちゃんがけなげなんだもの。おばあちゃんが一生懸命に孫の思いをかなえようと色々する姿がなんともいえない。愛情の深さを思い知らされる。そしてまた、おばあちゃんの愛情がわかった孫の真っ直ぐには行かないけれど愛情表現がなんともいえない味わいを出している。
得点映像で知ったのだが、実は主人公の子役以外、全て村の人々。おばあちゃんまで村の人。これにはたまげた。しかも、おばあちゃんは文字が読めないので、台本を渡さず、その日その日のシーンを説明しながら撮影したと言う。村の人々だからこそ出せる暖かさ、純朴さなのだと思う。映画の最後に「この映画をすべてのおばあちゃんに捧げます」って出てくるの。私も自分のおばあちゃんを思い出した。二人で過ごした時間を。おばあちゃんも私のことを心から愛してくれた。私のおばあちゃんはもういないけれど、すべてのおばあちゃんを大切にしたいと心から思える作品だった。多くの人に観て欲しい。