あったかい


今日の夕方は実家で1人でブログを見ていると電話が。出てみると私がお茶とお花を小学生の頃から習っていた先生からだった。「あら?nekosiroちゃん?!」と私の声を聞いて驚く先生。久々だったので私の声を聞いて喜んでくれた。「大根を煮たから、お母さんに届けてあげようかと思ったのよ〜」と。母はあいにく長野に行って留守だったが、先生は私の父が亡くなってから、一人暮らしの母にいろんなおかずを届けてくれる。父が亡くなって葬儀まで数日間あったのだが、その時も沢山の料理を届けてくれた。「こういう時はなかなか食事を作れないでしょうからね」と。その心遣いがとってもあたたかった。


今日は大根と鶏と昆布の煮付けと、具沢山のおから、里芋の煮つけを揚げたものを頂いた。
先生の料理はいつも優しい味付けで美味しい。既に夕食は済ましていたが、美味しそうなので頂くことにする。


飲み物を探しに冷蔵庫を開けると何も無い。んんん一番奥の何かの影に私の大好物が隠れているではないか!


ビールを飲みながら先生の味を存分に楽しんだ。


私は先生が父が亡くなった時、毎日のように食事を持ってきてくれたことが本当に心に残っている。さっと、そういうことを出来る人はなかなかいないと思う。普段から周りの人に対して愛情を持ち気配りをしている人でなければ出来ないと思う。私はそんな温かい先生が大好きだし心から尊敬している。そして、自分もそんな心配りが出来る人間になりたいと思っている。先生からはお茶やお花だけでなく、人に対する優しさや心配りをも教えていただいた気がする。


夫が病気の友人の家に行く時に、夕食のおかずが一品できればと大根を煮たのや母がつけた梅干を持っていった。
末期がんを患ったおばあちゃんを自宅で介護している友人の家に色々料理を作って持っていった。
先生が私たち家族にしてくれた優しさを、今度は私が周りの友人たちに広げたいと思った。自分の心に余裕がないとなかなかできないことだけれど、そういうことを日々できる人間でいたいと思う。