あったかい

nekosiro2005-10-03


私が体調の悪い夜。夕飯を作る気に全くなれなかった。23時近くに帰ってきた夫が駅から電話。「夕飯どうした?俺もなんにも食べてないんだー」「うっ何にも食べてないけど作る気になれない。ゴメン、何か買ってきて。」多分、お寿司とかお総菜を買ってくるだろう。いつものパターンからすれば。


ところが、夫は帰ってくると台所の前につく。スーパーのビニールからは「もつ煮込みセット」と「鍋用野菜セット」とうどん二玉が。「今日はもつ煮込みうどんです!」と張り切る夫。「仕事で疲れて帰ってきたのになんでわざわざ作るの?何かすぐ食べれるもの買ってくれば良かったのに。」と言うと、「nekosiroに美味しいものを食べさせてあげようと思ってさ」と夫。「うーんちょっとスープが少ないかな。水を入れて味噌で味付けしよう」「nekosiro味噌とって」味噌を箸で取ってそのまま鍋にぶち込んでぐるぐるかき混ぜる。ちゃんと味噌が解けるのか心配しながらも、これが男の料理ってやつか?と納得する。味噌を出すのだけを手伝って、隣の部屋でボーっとしていると、鍋ごと、もつ煮込みうどんがやってきた。


鍋のままテーブルに置かれる。夫がお椀二つとお箸二膳を持ってくる。自分の前と私の前にお椀と箸が並べられる。夫が自分のお椀を取ってうどんをついでいく。ピシャッとうどんが跳ねて汁が私の顔や足に飛ぶ。「熱っ!!」と言いながらも、いい匂いに鼻がひくひく、お腹ぐうぐう。夫はうどんを盛ったお椀を私の前に置く。「はい、どうぞ!」それから自分の分をついでいく。またピシャッ!私の目に直撃。熱い… 
 

二人でハフハフ言いながらうどんを食べる。野菜も沢山入っていて、それがまたクタッとするくらい煮込んであってとても美味しい。(多分煮すぎただけだと思うが)味噌のスープが体を温める。そして夫がわざわざ私のことを考えて、疲れているだろうに作ってくれたうどんが私の心をとっても温めた。ありがとう夫さん。


デザートは母が持ってきてくれた葡萄。お隣さんの実家から送ってきたのをもらったとのこと。とても甘くて美味しかった。買ったら結構高いんだろうなぁなんて考えながら完食。