出迎え

30日の朝8時成田着のエアインディアで彼らはやってくる。
私は前日のうちに大根の煮物とカボチャの煮物を作り、31日の朝用に冷蔵庫に入れておいた。そうこうしている内に、眠るのが遅くなり2時間しか眠れなかった。
今回ホームスティを手配していた友人が以前電話で「エアインディアは2〜3時間遅れることがよくあるから、事前にパソコンとかでチェックしてから行った方が良いよ」と言っていた。朝、起きて眠い目をこすりながら、成田の発着センターに電話をかける。すると「8時着のエアインディアは午後1時半到着予定になっております」とのこと。4時間半も遅れてるなんて!!電話して良かった。と、もう一度寝ることにした。


家を出る時あることに気付いた。お互い面識がないので名前を書いた紙を持って到着ゲートで待たなければいけないのだが、それを作るのを忘れていた。あちゃ〜
仕方がないので電車の中で作ることに。紙とマジックをバックに入れる。
バックを台に書いてみると、ふとバックを見たらマジックのシミが…ガーン気に入ってるバックなのに(;_;) そこで手を台にして一字ずつ書く。書き終わってみると左手が黒のまだら模様になっていた… これも彼らと会った時の会話のネタにするかと、「シミ」を電子辞書で引く。


B到着ゲートの真ん前に陣取る。到着ゲートでは色々なドラマが生まれる。
まず、素敵な彼を発見。イタリア人っぽい顔だった。

ずっと背中に花束を隠してゲートを見つめていた。多分恋人が帰ってくるのだろう。ス☆テ☆キ☆と思った。
そして、私の隣にいた坊主で、なかなかお洒落でアジアンな日本人男性。そわそわしいて、ついには一番前の方まで行ってしまった。彼も恋人を待っているのかな。少しするとゲートからバックパックを担いだ女性が彼の元に小走りで近寄って二人は思いっきり抱き合った。彼女は泣いていた。彼がチュッとキスをすると恥ずかしそうに照れていた。なんか幸せやな〜と思う。そんな風景に目を奪われていると、徐々にインド人とおぼしき人々が出てきた。私の緊張も高まる。白い名前を書いた紙を手に持ち目をこらす。チラッと私の紙を見た人がいた。「あの人だ!」と思いきや反対方向へ。そんなのが何度か続いた。
そして、到着から40分くらい経ってから沢山の人が出てくる中、3人の男性群の1人が私に目を留めた。私は今度こそこの人たちに違いないと思い。軽く手を挙げた。すると彼も手を挙げてにこやかに近づいてきた。
自己紹介をしつつ、ようこそ日本へ。これから二日間よろしくねと挨拶を交わす。彼らはまずは両替をしに行った。一生懸命顔と難しい名前を一致させるべく脳を働かせる。


両替が終わった彼らと一路我が家へ。しかし京成線の乗り場がわからず、すこし迷う。人に聞く。少し通り過ぎていたようだ。これじゃあお迎えの意味ないじゃん…と自分つっこみを入れながらも無事にホームへ。
3人いる内の1人の英語は他の言語を話しているのかと思うくらい癖があって聞き取れなかった。私の英語も片言だから、これからの二日間どうなることやらと一抹の不安がよぎった。しかしそれよりも楽しみの方が大きかった。
電車の中では窓から見える景色が緑が多くて「東京は緑が多くていいね」と言うので「ここは東京じゃないんだよ」「千葉県と言って東京の隣の県なんだよ。」と説明すると驚いていた。
電子辞書片手に色々会話しながらガタンゴトン揺られる。宗教についても聞いてみた。やはりヒンドゥー教だった。お肉はチキンのみOK。お酒もたまに呑むそうだ。


長くなったのでこの辺で…
まだ全然話が進まないうちに終わってしまい申し訳ない。
次号をお楽しみに。