友人の結婚式①

とても二人らしい結婚式だった。「笑えて泣けて感動する自分たちらしい結婚式がやりたい」と言っていた二人。まさにそうなったよ。
最初は人前式。なんと、新郎が一人でブーケを持って登場。あまりの妙な取り合わせに、みんな笑っていいものかどうなのか、でも笑っていた。でも、なぜ彼がブーケを?との疑問はもうすぐ解決する。彼が正面に立つと、次は新婦が父親のエスコートで「バージンロード」を歩いてくる。緊張したお父さんがかわいらしかった。彼女のドレスはAラインの少し肩の出た形で、オフホワイトのドレスはとても彼女に似合っていた。正面で新婦を新郎にバトンタッチするとき、新郎とお父さんが握手して、新郎が「よろしくお願いします」と言った瞬間、「ごつん!!」二人とも至近距離で頭を下げたものだから頭がぶつかってしまい会場中大笑い。式が始まる前からこんな感じだった。「笑えて」はとりあえず最初からつかみはOK!
新郎と新婦が向き合うと司会がアナウンス。「皆さん、ブーケとブートニア(新郎が胸につける花)の由来を知っていますか?その昔、男性が野の花を摘み、女性に求婚し、OKならば、その中から一輪の花を男性の胸に挿したそうです。」あっ!これは私が打ち合わせのときに話したエピソードじゃないか!そして司会が「それでは新郎H君、新婦Yさんにブーケを渡してください!」彼はそっと私の作った白いバラのブーケを彼女に手渡す。「新婦Yさん、お答えはどうですか?結婚にYESなら彼に一輪花を挿してあげてください。」新婦がブーケをごそごそやっている。私は内心「ひぇーやめてくれー!ブートニアは他に作っておいてあげたじゃんか!ブーケを壊すきかー!」と焦りまくった。だって、彼らは打ち合わせのとき私の話を聞いて、「あ〜じゃあ、ブーケから一本抜くってこと?」と言っていたからだ。強く否定したのに何で…と思っていると、なんとブーケからブートニアが出てきた!上に乗せていたみたいだ。そして、そっと彼の胸のポケットにブーケと同じバラのブートニアを彼女が微笑みながら挿した。ホッとしたと同時に、なかなか凝った演出だな〜と感動してしまった。これも実に二人らしい。エピソードを聞いたって普通はやらないもんね。
そんな演出ではじまった結婚式まだまだ面白エピソードや感動エピソードはいっぱい。一回では紹介しきれないのでまた今度書きます。気が向いたら。勝手に人の結婚式をこんなに解説していいのかしら…?! まぁ幸せなことだから、みんなにおっそわけ!ってことで!