幸せのおっそわけ

高校時代の演劇部の友人とその彼に会った。再来週二人は結婚する。今日はその結婚式でのブーケの相談。私が二人の新しい出発に花を添えさせてもらう。
彼女は色々悩みつつも彼や私のアドバイスを聞きつつ、だんだんイメージを絞っていく。挙式用と披露宴用と二つが決まる。挙式はオフホワイトのバラに真っ白なジャスミンに流れるようなグリンが特徴の「キャスケード」という2等辺三角形を逆向きにした形のブーケに決定。披露宴は彼女の大好きなピンクを使いバラのグラデーションで真ん丸の形のブーケ。彼女は今日も淡いピンクのカーディガンを着て、とても似合っていた。彼女に似合う彼女だけのブーケを作ろう。
挙式は人前式で行なうという。「ねこしろ達の結婚式に参加して私たちも人前式がいいなって思って」と彼女。この言葉はとても嬉しかった。私たちは沢山の友人達の助けを借りて結婚式をした。神の前で誓うのでなく(私たちは信仰もないし)育ててくれた家族や、お世話になった人、友人の前で結婚の誓いをし、みんなに結婚の証人になってもらうという形にした。(そういうのを人前式という)私たちの結婚式に参加して自分達もこうしたいなって思ってもらえたなんて感激だ。こういう風に次々と自分達らしい結婚式のスタイルが広がっていったらいいな。彼女たちの結婚式に参加した友人がまた…みたいな。
ブーケ作りは幸せをもらう。一緒に決めている最中からワクワクする。彼女に似合う色は?大きさは?グリンの濃さは?どっちのバラが好き?決まったときには、そこで一仕事終えた感がある。あとは市場に花を買い出しに行って当日作るのみ。市場での買い出しがマタ楽しい!花は重いし沢山の中から選び出すのも大変。自分のなかに作るブーケのイメージがしっかりないと時間ばかりがすぎてしまう。でも大好きな花に囲まれあれでもないこれでもないと悩める幸せったら!しかし何といっても持って帰るのが大変!買い物カート一杯に花を詰め込み片手には、これまた花が一杯のでかい箱を担ぐ。階段とかヒーヒー言いながら、しかも周りから不思議な目で見られながら帰る。でもこの花達がブーケに変身することを思うと、こんな苦労なんのそのなのだ。今回は三時からの式だから徹夜はまぬがれる。ブーケを作っている最中は至福の時。二人の幸せを願いながらブーケを作る。当日のことや彼女との思い出など色んなことが頭をめぐる。ブーケ作りは幸せをおっそわけしてもらってるようなものだ。頑張って素敵な幸せブーケを作るぞ〜!